きるたいむぶれいかー。

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蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

芥川の「蜘蛛の糸・杜子春」です。
LS氏から借りたんですが、かなり面白いっすね。表題「蜘蛛の糸」の主人公の救いのなさとか、「魔術」の主人公の出してしまった慾などの場面はついついこちらも唸って、反面教師にしたくなるような内容。
特にお勧めは「蜜柑」!男の目線で語られる物語ですが、気持ちの変化がしっかりとできていて素晴らしいです。田舎娘が弟達に列車の窓から蜜柑を投げるシーンもいいし。
ページにして2〜3ページの短編だから読書が苦手でもすんなり読めると思うし、基本的に全ての話が読みやすいのでお勧めです。